【2026年版】蜂の巣駆除に補助金は出る?八王子市と周辺8市町村の制度を全部調べました

「軒下にスズメバチの巣ができてしまった。駆除費用は数万円かかると聞いたけれど、市から補助は出ないのだろうか」
蜂の巣駆除でご連絡をいただくとき、かなりの確率でこのご質問を受けます。結論からお伝えすると、補助金が出るかどうかは、お住まいの自治体によって完全に分かれます。 同じ多摩地域でも、隣の市では自己負担ゼロなのに、こちらの市では制度そのものが存在しない、ということが普通に起こります。
この記事では、八王子市とそれに隣接する8市町村(日野市・昭島市・多摩市・町田市・あきる野市・檜原村・相模原市・上野原市)の制度を、各自治体の公式情報をもとに一つずつ整理しました。あわせて、補助金がない地域で費用を抑える方法、申請でつまずきやすいポイント、費用相場まで解説します。
📌 本記事の制度・料金・窓口情報は2026年8月時点のものです。自治体の予算編成や条例改正により変更される場合があるため、ご利用前に必ず自治体の公式サイトまたは窓口で最新情報をご確認ください。
目次
- まず知っておきたい「3つの支援タイプ」
- 9市町村 比較一覧表
- 自治体別の詳細と個別記事
- 補助金の申請でつまずく4つのポイント
- 補助金がない地域で費用を抑える5つの方法
- 蜂の巣駆除の費用相場
- そもそも駆除すべき巣・しなくてよい巣
- よくある質問
1. まず知っておきたい「3つの支援タイプ」
「蜂駆除の補助金」と一口に言っても、自治体の支援は大きく3種類あります。ご自身の自治体がどのタイプかを最初に把握することが、無駄足を防ぐ一番の近道です。
タイプA:公費駆除(自治体が費用を負担)
対象となる世帯であれば、自治体が費用を持って駆除してくれる制度です。自己負担が実質ゼロになるため、もっとも手厚いタイプ。ただし対象世帯が厳しく限定されています。
→ 本エリアでは 八王子市 が該当。
タイプB:補助金・助成金(後から一部が戻ってくる)
いったんご自身で業者に依頼して支払い、後から申請して費用の一部が振り込まれる「償還払い」方式です。上限額が決まっているのが一般的。
→ 本エリアでは 昭島市(上限7,000円)が該当。
タイプC:現物支援(防護服の貸出・業者紹介)
現金の補助はないものの、防護服を無料で貸してくれたり、料金の目安を公表した業者を紹介してくれたりするタイプ。「補助金はない=何もしてくれない」ではありません。
→ 町田市・あきる野市・相模原市・上野原市などが該当。
2. 9市町村 比較一覧表
| 自治体 | 費用の補助 | 防護服の貸出 | 業者紹介 | 個別記事 |
|---|---|---|---|---|
| 八王子市 | ◎ 公費駆除(対象世帯は自己負担なし) | ○ 無料 | ○ 協定業者・料金表あり | 詳しく見る |
| 昭島市 | ○ 上限7,000円(スズメバチのみ) | - | - | 詳しく見る |
| 日野市 | × | - | ○ 都ペストコントロール協会 | 詳しく見る |
| 多摩市 | × | - | ○ 都ペストコントロール協会 | 詳しく見る |
| 町田市 | × | ○ 無料(アシナガバチ用) | ○ 都・神奈川県の両協会 | 詳しく見る |
| あきる野市 | × | ○ 無料 | ○ 都ペストコントロール協会 | 詳しく見る |
| 檜原村 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 詳しく見る |
| 相模原市 | ×(市が明言) | ○ 予約制 | ○ 造園組合・県協会 | 詳しく見る |
| 上野原市 | × | ○ 予約制(土日祝も可) | ○ 市が業者2社を案内 | 詳しく見る |
※本記事執筆時点の公開情報に基づきます。制度は年度ごとに変わる可能性があるため、必ず各自治体の公式ページで最新情報をご確認ください。
一覧から見えること
- 補助が受けられるのは9市町村中2つだけ(八王子市・昭島市)
- 「市が駆除に来てくれる」自治体はゼロ。 私有地内の巣は、すべて所有者・管理者の責任で対応するのが原則です
- 一方で、公園・道路・賃貸物件の巣は管理者の負担になります。まず「巣の場所が自分の敷地内かどうか」の確認が先決です
3. 自治体別の詳細と個別記事
八王子市 ── 条件を満たせば自己負担ゼロ
八王子市には「公費駆除」があり、次のいずれかに当てはまる世帯は市の費用で駆除できます。
- 生活保護を現に受けている方
- 満75歳以上の方のみの世帯(年度内に75歳になる方を含む)
- 身体障害者手帳1級または2級の方のみの世帯
- 愛の手帳1度または2度の方のみの世帯
- 精神障害者保健福祉手帳1級の方のみの世帯
- 上記に該当する方のみで構成された世帯
最大の注意点は「順番」です。 自分で協定業者に直接連絡して駆除してもらった場合、あとから申請しても対象になりません。心当たりのある方は、業者より先に環境保全課(042-620-7268)へお電話ください。
対象外の方も、市が料金を取り決めた協定業者を紹介してもらえます。さらに防護服・殺虫剤・伸縮竿のセットを無料で貸し出しています。
→ 【八王子市】蜂の巣駆除に助成はある?公費駆除・協定業者料金・防護服貸出をまとめて解説
昭島市 ── スズメバチの巣に上限7,000円
専門業者にスズメバチの巣を駆除してもらった場合、費用の一部が上限7,000円まで補助されます。対象はスズメバチのみで、アシナガバチやミツバチは対象外です。
申請には、市指定様式の申請書・請求書と、業者発行の領収書が必要。領収書の但し書きや名義でつまずくケースが多いため、依頼の時点で業者に伝えておくのが確実です。
→ 【昭島市】スズメバチの巣駆除に最大7,000円の補助金|対象・必要書類・申請の流れ
日野市 ── 補助なし。市は業者紹介のみ
「私有地内のハチの巣の駆除は行っておりません」と明示されており、費用補助の制度も確認できていません。東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内する形です。
一方で日野市の公式ページは、蜂の種類別の解説がかなり充実しています。「怖いハチ=スズメバチ」「怖くないハチ=アシナガバチ・ミツバチ・クマバチ」という整理は、判断に迷ったときの参考になります。
→ 【日野市】蜂の巣駆除に補助金はある?市の対応と費用を安くする3つの方法
多摩市 ── 補助なし。ただし公式情報に節約のヒントあり
駆除は敷地の所有者・管理者が対応することとされています。ただし市の資料には「例年5月頃から巣作りが始まり、初期の段階であれば比較的駆除しやすい」「蜂の活動範囲は1〜2km前後」など、費用を抑えるうえで役立つ記述が多く含まれています。
→ 【多摩市】蜂の巣駆除に補助金はある?市の対応と費用の目安を解説
町田市 ── 補助なし。防護服を無料で貸出
保健所中町庁舎で、アシナガバチの巣の駆除用に防護服(スキーウエア)と網付き帽子を無料貸出しています。貸出期間は受付日を含めて7日以内、事前の在庫確認が必要です。
東京都と神奈川県の両方に接する市らしく、2つのペストコントロール協会を紹介しているのが特徴です。
→ 【町田市】蜂の巣駆除の補助金と防護服の無料貸出|市の対応を徹底解説
あきる野市 ── 補助なし。防護服の無料貸出と公共施設対応
営利目的でない個人向けに防護服を無料貸出。正午〜午後1時は予約・貸出・返却を受け付けていない点に注意が必要です。公園や公共施設の巣は市の担当課が対応します。
市が挙げる「巣ができやすい場所」に朽ちた木(切り株を含む)や木の根元が入っているのが、緑の多い地域ならではです。
→ 【あきる野市】蜂の巣駆除の補助金と防護服の無料貸出|市の対応まとめ
檜原村 ── 情報は村役場へ要確認
東京都本土唯一の村。蜂の巣駆除に関する制度について、公開情報がウェブ上で確認できませんでした。村役場(042-598-1011)へ直接お問い合わせください。
山林が9割を超える環境のため、地中の巣や空き家・物置の巣への注意が特に必要な地域です。
→ 【檜原村】蜂の巣駆除の補助金・相談窓口は?山間地域ならではの注意点
相模原市 ── 「助成は行っていない」と明言
公式ページに「巣の駆除や駆除に係る費用の助成は行っておりません」とはっきり書かれています。補助金を探して時間を使う必要はありません。
そのかわり、生活衛生課で防護服の貸出(予約制)があり、紹介窓口として相模原造園協同組合と神奈川県ペストコントロール協会の2つが案内されています。庭木の剪定とあわせて相談したい方には造園組合が向いています。
→ 【相模原市】蜂の巣駆除の助成はなし|市が明言する内容と防護服貸出・業者紹介まとめ
上野原市 ── 補助なし。防護服は土日祝も貸出可
山梨県側の隣接自治体。補助金はありませんが、平日に予約しておけば土日祝も防護服を借りられるという柔軟な運用です。市は具体的な相談先として2社を案内しています。
→ 【上野原市】蜂の巣駆除の補助金は?防護服の無料貸出と相談窓口まとめ
4. 補助金の申請でつまずく4つのポイント
制度があるのに受け取れなかった、という相談は少なくありません。典型的な失敗パターンを挙げます。
① 業者に先に頼んでしまった(八王子市の公費駆除)
公費駆除は市への事前連絡が必須です。急いでいるときほどやりがちですが、先に業者に電話した時点で対象外が確定します。該当しそうな方は、まず市へ。
② 領収書の但し書きが「作業代」だけだった(昭島市など)
「スズメバチの巣駆除作業」と明記されていないと、対象と判断されない可能性があります。依頼時に「補助金を使うので、但し書きに種類と作業内容を書いてください」と伝えてください。
③ 申請者・領収書の宛名・口座名義がバラバラだった
「駆除は父の名前で頼んだが、口座は自分名義」というケースは受理されません。3つの名義をそろえるのが鉄則です。
④ 蜂の種類が対象外だった
昭島市の補助はスズメバチのみです。アシナガバチだと思っていたらスズメバチだった(またはその逆)というのは珍しくありません。業者に現地で種類を確認してもらい、それを書類に残しておきましょう。
5. 補助金がない地域で費用を抑える5つの方法
① 6月までに駆除する
これが最も効果的です。蜂の巣は春に女王蜂1匹から始まり、働き蜂が生まれる6月以降に爆発的に大きくなります。9月末頃がピークです。
初期の巣は直径数センチで、作業は短時間・低リスク。同じ場所の巣でも、5月と9月では料金が倍以上変わることもあります。
② 巣の「持ち主」を確認する
- 公園・道路・河川敷 → 市区町村や道路管理者
- 賃貸アパート・マンション → 管理会社・オーナー
- 分譲マンションの共用部 → 管理組合
- 電柱・電線まわり → 電力会社・通信会社
自宅敷地内でなければ、自己負担はゼロで済む可能性があります。慌てて業者に依頼する前に、まずここを確認してください。
③ 防護服の貸出を活用する(アシナガバチに限る)
町田市・あきる野市・相模原市・上野原市には無料の貸出制度があります。ただしスズメバチには使わないでください。 貸し出されているのはスキーウエアや網付き帽子で、スズメバチの毒針を防ぐ専用装備ではありません。
④ 見積り条件を確認してから呼ぶ
「〇〇円〜」という広告表示は最小構成の価格です。実際には高所作業費・薬剤費・出張費が加算されることがあります。依頼前に次の3点を確認してください。
- 現地見積りは無料か
- 見積り後にキャンセルしても無料か
- 追加料金が発生する条件は何か
⑤ 駆除と同時に予防処理をする
蜂は「営巣に適した場所」を選びます。つまり、一度巣ができた場所は翌年も狙われます。多摩市の公式ページも「翌年以降も近くに巣をつくることがあります」と注意喚起しています。
駆除のついでに忌避剤を散布しておけば、翌年の出費を丸ごと防げる可能性があります。
6. 蜂の巣駆除の費用相場
民間業者の価格は幅がありますが、八王子市が公表している協定料金が実勢に近い目安になります。八王子市は蜂の種類・巣の高さ・巣の大きさで料金を区分しています。
| 条件 | 料金の考え方 |
|---|---|
| スズメバチ・ミツバチ/高さ5m以上または安全確保が困難 | 最も高額 |
| スズメバチ・ミツバチ/高さ3m以上 | 高め |
| スズメバチ・ミツバチ/高さ3m未満・巣の直径20cm以上 | 中程度 |
| スズメバチ・ミツバチ/高さ3m未満・巣の直径20cm未満 | 比較的安価 |
| スズメバチ・ミツバチ以外/高さ5m以上または安全確保が困難 | 高め |
| スズメバチ・ミツバチ以外/高さ3m以上 | 比較的安価 |
| スズメバチ・ミツバチ以外/高さ3m未満 | 最も安価 |
料金が上がる要因
- 高さ ── 脚立で届かない、高所作業車が必要
- 場所 ── 屋根裏、壁の中、床下、戸袋の中など、巣が見えない場所
- 蜂の種類 ── スズメバチ(特にオオスズメバチ)は防護装備と危険手当が必要
- 巣の大きさ ── 秋の巣は蜂の数が数百〜数千匹に達します
- 緊急性 ── 夜間・休日の即日対応は割増になることが一般的
料金が下がる要因
- 初期の巣(5〜6月)
- 手の届く高さの、開けた場所の巣
- アシナガバチ・ミツバチ(スズメバチに比べて低リスク)
7. そもそも駆除すべき巣・しなくてよい巣
意外に思われるかもしれませんが、多摩地域の複数の自治体が「危険でない巣は駆除しないこと」を推奨しています。
あきる野市の公式ページより:
相模原市も「日常生活に支障がない場所に巣があるなど、刺される危険性がないときは、むやみに駆除する必要はありません」としています。
判断の基準は「生活動線にかかっているか」
駆除をおすすめするケース
- 玄関、通路、洗濯物を干す場所の近く
- お子さんや高齢の方が日常的に通る場所
- 屋根裏・壁の中・床下(姿が見えず、いつの間にか巨大化します)
- スズメバチの巣(種類がわからない場合を含む)
- ご家族に蜂アレルギーの方がいる
様子を見てもよいケース
- 敷地の奥や高い樹木の上など、人が近づかない場所
- アシナガバチの小さな巣で、生活動線から離れている
- ミツバチの分蜂(電柱や樹木に蜂が塊で集まる現象。1週間ほどでいなくなります)
巣の見分け方
| 蜂 | 巣の特徴 |
|---|---|
| スズメバチ | 5〜6月はとっくりを逆さにした形 → その後ボール状に。茶色いマーブル模様。出入口が1か所しかなく、中の蜂が見えない |
| アシナガバチ | お椀を伏せたような半円形。淡い灰色や茶色。巣穴がたくさん見え、蜂や卵が確認できる |
| ミツバチ | 数千〜数万の巣穴を持つ大きな巣。木の洞や壁の中など閉鎖空間に多い |
「ボール状で、出入口が1つで、中が見えない」 ── これに当てはまったら、ご自身では手を出さないでください。
8. よくある質問
Q. 補助金は駆除の前に申請するのですか、後ですか?
A. 自治体によります。昭島市のような補助金タイプは駆除後の申請(償還払い)ですが、八王子市の公費駆除は駆除前に市へ連絡することが必須です。制度のタイプをまず確認してください。
Q. 賃貸に住んでいます。補助金は使えますか?
A. まず管理会社・オーナーにご連絡ください。建物所有者の負担で対応されるのが一般的で、その場合ご自身の出費はありません。
Q. 空き巣(蜂がいなくなった巣)も撤去したほうがいいですか?
A. 使われた巣が再利用されることはありませんが、放置すると景観上の問題や、他の昆虫の巣になることがあります。また「そこに巣を作れる場所がある」という事実は変わらないため、撤去+予防処理をおすすめします。
Q. 冬なら安全ですか?
A. スズメバチやアシナガバチは、新女王蜂を除いて冬に死滅します。ただし近年は温暖化で越冬する個体が増えているとの指摘もあります。冬は駆除の適期ですが、油断は禁物です。
Q. 刺されてしまいました。どうすればいいですか?
A. まず安全な場所へ移動してください(巣の周囲には警戒フェロモンが残っています)。傷口を水道水で洗い流して冷やし、抗ヒスタミン軟膏を塗ります。口で毒を吸い出さないでください。 腫れが強い、じんましん・めまい・吐き気・息苦しさなど患部以外に症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。アンモニアは効きません。
Q. 一度刺されたことがあります。次はもっと危険ですか?
A. 2回目以降にアナフィラキシーショックを起こすリスクが高まるとされています。過去に刺された経験のある方は、かかりつけ医にご相談ください。
まとめ
- 補助が受けられるのは八王子市(公費駆除)と昭島市(上限7,000円)
- 八王子市は業者より先に市へ連絡しないと対象外になる
- 昭島市は領収書の但し書きと名義がカギ
- 補助がない地域でも、6月までの早期駆除・巣の持ち主の確認・防護服の貸出で負担は減らせる
- 制度は年度ごとに変わるため、必ず自治体の公式ページで最新情報を確認すること
蜂の巣でお困りの方へ
種類がわからない、巣の場所が高い、蜂の数が多い ── ひとつでも当てはまるなら、無理をなさらないでください。近づかずに写真を撮ってご相談いただければ、種類の判断と概算のお見積りをお伝えします。
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- 対応エリア:八王子市・日野市・多摩市・町田市・相模原市 ほか近隣エリア(高尾・南大沢・片倉・元八王子・由木・堀之内・八王子みなみ野)
- 料金目安(税込):アシナガバチ 8,800円〜/スズメバチ(小型)16,500円〜/スズメバチ(大型)27,500円〜/ミツバチ 要見積り
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- 八王子の蜂駆除は八掃除
各自治体の公式情報
- ハチの巣の駆除について|八王子市
- 蜂の巣の撤去|昭島市
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※本記事は執筆時点の公開情報をまとめたものです。制度の内容・金額は変更される場合がありますので、必ず各自治体の公式ページまたは窓口で最新情報をご確認ください。
